話し疲れた二人は暫 く黙っていた。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:98% 作品を確認(青空文庫)
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黙る・沈黙
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前後の文章を含んだ引用
......程頼母しげな言葉を吐いた。 さっきからこまかい虫の集りのように蠢 いていた、新嘉坡 の町の灯がだんだん生き生きと煌 めき出した。日本料理店清涼亭の灯も明るみ出した。 話し疲れた二人は暫 く黙っていた。 波打際をゆっくりと歩いて来る娘と社長の姿が見えた。蛍の火が一すじ椰子の並木の中から流れてきた。娘は手に持っていた団扇 をさし上げた。蛍の光はそれにちょっと絡 わっ......
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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(夜道での会話)もうほとんど立ち止まっている二人を、無灯火の自転車が後ろから追い抜いていく。そこに生まれた小さな風が、沈黙を埋められずに散っていった。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
しばらく、沈黙があった。郵便配達のバイクが、前の道を素通りしていった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
沈黙が一座に訪れ、皆は煙草をふかし、眼を各人の眼からそらせるように、部屋の高みに向けている。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
家鴨(あひる)のような鼻にかかった声をだして喚(わめ)いている
坂口 安吾 / 白痴 amazon
相手を押しのけるような冷たい口調
尾崎一雄 / まぼろしの記
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