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じらしてじらしてじらし抜いたあげくに、その反動から来る蜜 のような歓語を思いきり味わいたい衝動に駆られていた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:39% 作品を確認(青空文庫)
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もったいぶる・出し惜しむ・じらす
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前後の文章を含んだ引用
......より添った。世の中は二人きりのようだった。いつのまにか良人 とばかり倉地を考え慣れてしまった葉子は、ここに再び情人を見いだしたように思った。そして何とはなく倉地をじらしてじらしてじらし抜いたあげくに、その反動から来る蜜 のような歓語を思いきり味わいたい衝動に駆られていた。そしてそれがまた倉地の要求でもある事を本能的に感じていた。 「いいわねえ。なぜもっと早くこんな所に来なかったでしょう。すっかり苦労も何も忘れてしまいましたわ」 葉......
単語の意味
味わい(あじわい)
味わい・・・1.食べ物の味。味の調子。風味。
2.趣。しっとりと落ち着いて、心惹かれる感じや雰囲気。
2.趣。しっとりと落ち着いて、心惹かれる感じや雰囲気。
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しかし、と言いかけて主任は煙草をふかした。それは、これから言うことに意味があるというそぶりであった。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
男は、こちらの逸やる気持ちを充分に知りながら、飼い犬に〝おあずけ〟でもさせるみたいにゆったりとソファに腰をおろしてライターを鳴らした。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
獲物の周りにわざと遊びたわむれて、なかなか飛びつこうとせぬ狼のように
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
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(熟練者に言われた)天才という言葉が、ある不思議な 光芒 を 曳いて、体の奥から走り昇って来た。自分は、本当に玉突きの天才になってやろうと思った。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
私は今度こそは全くひとりで歩かねばならぬと決心の臍 を堅めた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
何でも同一の結論が出てくるような便利な解釈
中村 真一郎 / 女たち amazon
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