ひっそりとして空家 かと思われるほど
森鴎外 / 阿部一族 ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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室内(空間)が静か
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前後の文章を含んだ引用
......曇りの日であった。 阿部一族の立て籠っている山崎の屋敷に討ち入ろうとして、竹内数馬の手のものは払暁 に表門の前に来た。夜通し鉦太鼓 を鳴らしていた屋敷のうちが、今はひっそりとして空家 かと思われるほどである。門の扉 は鎖 してある。板塀の上に二三尺伸びている夾竹桃 の木末 には、蜘 のいがかかっていて、それに夜露が真珠のように光っている。燕 が一羽どこからか飛んで来て、......
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
箱の中から取り出し卓袱台の上へ置くと、その果物(メロン)はぼってりとした音を立て、室内の静けさを際立たせた
原田宗典 / メロンを買いに「しょうがない人」に収録 amazon
しんとした気配はなんのバリアもない僕に容易にまとわりつき、浸透してゆく。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
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小石を拾うと森の中へ投げ込んだ。森は数枚の柏の葉から月光を払い落して呟 いた。
横光利一 / 日輪
或る感銘深い静寂が、少時 の間、部屋の中を流れた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
谷底の激しい水音は川上の執拗な増水の名残をとどめて荒れ狂ったもの
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
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