オオ! と叫んでも 風が吹き消して行く
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:23% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
強風・暴風
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......客室はくたばりかけたどじょう鍋 のように ものすごいフットウだ。 しぶきだ雨のようなしぶきだ みはるかす白い空を眺め 十一銭在中の財布を握っていた。 ああバットでも吸いたい オオ! と叫んでも 風が吹き消して行くよ。 白い大空に 私に酢を呑ませた男の顔が あんなに大きく、あんなに大きく ああやっぱり淋しい一人旅だ! 腹の底をゆすぶるように、遠くで蒸汽の音が鳴っている。鉛色によど......
単語の意味
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
ここに意味を表示
強風・暴風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「風」カテゴリからランダム5
夜風の吹き渡る往来は多少胃の痛みの薄らいだ僕の神経を丈夫にした。
芥川竜之介 / 歯車
むきだしのふくらはぎを洗うように、足元で風が渦巻いた。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
誰かが教室のドアを開けた。冷たい空気が、愛子の頰を叩く。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
風 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ