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(舞踏会場で母を安全を知らせる電報を受け取って、)伸子は、自分の耳に、急に強く、空虚に、舞踏曲が響いて来るように感じた。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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嬉しさによる体の反応、リアクション
いつもより周囲の音が大きく聞こえる
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......――電報?」 「ただいま受信いたしましたそうです」 「どうも有難う」 伸子は、直ぐそれを開き、立ったまま読んだ。「ハハアンザンアンシンアレ」――母安産安心あれ――。伸子は、自分の耳に、急に強く、空虚に、舞踏曲が響いて来るように感じた。二週間前にこれさえ来たのだったら! しかし、伸子は自分の感情を克服した。 母の顔を見るまで、伸子はその電報の打たれた日に、弟か妹かが生れたもの、と信じていたので......
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換気扇のモーター音が、いつもより大きく聞こえた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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診察室に入ると耳の奥がじんと震えるみたいに静かで、カルテをめくる音とか、ピンセットで清浄綿をつまむ音とか、ケースから注射器を取り出す音とか、そんなささやかな音しか聞こえないわ。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
すべてが一瞬無音になったあと、私も隆大も固唾を呑んで言葉を発しないから、となりのテーブルや離れたテーブルから女の子の笑い声や話し声が耳に入ってくる。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
(汽車の乗客の)喧しさは、屠所であばれる豚みたいだ。声まで豚にそっくりだ。
小島 信夫 / 汽車の中「新潮日本文学 54 小島信夫集 小島信夫集 抱擁家族 アメリカン・スクール 吃音学院 他」に収録 amazon
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