主人は平気な顔で鼻毛を一本一本丁寧に原稿紙の上へ植付ける。肉が付いているのでぴんと針を立てたごとくに立つ。主人は思わぬ発見をして感じ入った体 で、ふっと吹いて見る。粘着力 が強いので決して飛ばない。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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鼻毛
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前後の文章を含んだ引用
......めたのかい」「今月は八つ入 りましたよ」「八つ? そんなに舐めた覚えはない」「あなたばかりじゃありません、子供も舐めます」「いくら舐めたって五六円くらいなものだ」と主人は平気な顔で鼻毛を一本一本丁寧に原稿紙の上へ植付ける。肉が付いているのでぴんと針を立てたごとくに立つ。主人は思わぬ発見をして感じ入った体 で、ふっと吹いて見る。粘着力 が強いので決して飛ばない。「いやに頑固 だな」と主人は一生懸命に吹く。「ジャムばかりじゃないんです、ほかに買わなけりゃ、ならない物もあります」と妻君は大 に不平な気色 を両頬に漲 らす。「あるか......
単語の意味
感じ入る(かんじいる)
体(からだ)
感じ入る・・・とても感心する。
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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鼻毛の表現・描写・類語(鼻のカテゴリ)の一覧 ランダム5
鼻の穴へ親指と人さし指を入れて鼻毛をぐっと抜く。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
主人は平気な顔で鼻毛を一本一本丁寧に原稿紙の上へ植付ける。肉が付いているのでぴんと針を立てたごとくに立つ。主人は思わぬ発見をして感じ入った体 で、ふっと吹いて見る。粘着力 が強いので決して飛ばない。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
抜き取った鼻毛を天下の奇観のごとく眺 めている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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顔の真中に大きな鼻を祭り込んでいる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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