その人を嫌いでなくって、愛情が残っているんだから。干した洗濯物におひさまの匂いがするみたいに、いい匂いだけが残ったんだから。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 ページ位置:81% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
余韻・残響
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......かった感情のまずしさ、みじめさにつけこんで年下の僕をものにするなんてさ。」 広田さんは笑った。「でも憎んでない、お互いに得たものがあって、最後はそこなんだよね。その人を嫌いでなくって、愛情が残っているんだから。干した洗濯物におひさまの匂いがするみたいに、いい匂いだけが残ったんだから。長くいてなじんだ関係の良さっていうかね。わからないけれどね、人間を信じてるわけではないから。相手はどこかで恨んでいるまま死んだかもしれないからね。ひとつほじくっ......
ここに意味を表示
余韻・残響の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
のなつかしい声。よく通る高い声。まるで価値あるもののように余韻を残す。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
音律不たしかな切な屁(へ)のような歌
幸田 露伴 / 連環記 amazon
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ