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言葉をためるように口をもぐもぐさせた。そして、満を持して口を開いた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......「計算機、持ってきてちょうだい」と姑。 俊郎が取りに行って、すぐに戻ってきた。「通帳、見せてちょうだい」とまた姑。 尋恵が先ほどと同じように広げて見せた。 姑は言葉をためるように口をもぐもぐさせた。そして、満を持して口を開いた。「満喜ちゃんに百万円……」 ああ……。 遺言なんだ。 そう気づいて、尋恵は滑稽さと切なさの混ざった感慨を抱いた。 一週間前の蛍光灯がまだ気になっているのだろうか......
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もごもごと口ごもりつつ、時に詰まって唸りつつ、考え考え言葉を紡ぐ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
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質問を重ねると、また黙ってしまう。キーを叩いても叩いても、なかなか反応しない古いパソコンを思い出させる。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
言うべきことがあるのに、どうしても言葉にならない。無理に口を開こうとすると、愛や恋や運命について、映画や小説のなかで百万遍使われて擦り切れてしまった言葉ばかりが喉に出かかる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「あなたは、難儀に苦しんでいらっしゃいませんか」《…略…》わたしは何とか彼の質問にうまく答えてみようとした。心の中で、なんぎ、という言葉をつぶやいてみた。それは聞き慣れない哲学用語のように、つかみどころがなかった。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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彼の説明は心がこもっていて、春の海の波のように根気強かった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
復唱した。「三かいベルをならしてそれからきる。そしてもういちどかけなおす。でんわをとる」古代の石碑の文句を翻訳しながら読み上げているように聞こえた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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