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そのかすかなにおいがようやく葉子をはっきりした意識に返らした。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:78% 作品を確認(青空文庫)
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匂いがする・におう
我に返る・意識が戻る
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前後の文章を含んだ引用
......とよろけた足もとが廊下の板に着いていないような憤怒 に襲われた。 応接室まで来て上 っ張 りを脱ぐと、看護婦が噴霧器 を持って来て倉地の身のまわりに消毒薬を振りかけた。そのかすかなにおいがようやく葉子をはっきりした意識に返らした。葉子の健康が一日一日といわず、一時間ごとにもどんどん弱って行くのが身にしみて知れるにつけて、倉地のどこにも批点のないような頑丈 な五体にも心にも、葉子はやりどころ......
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匂いがする・におうの表現・描写・類語(におい・香りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
花の匂いが、閉 て切ってあるここまで匂って来る。
岡本かの子 / 河明り
掃き溜めをあさる痩せ犬のように、鼻さきが鋭敏になって
岩野 泡鳴 / 耽溺 amazon
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我に返る・意識が戻るの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
拍手の音で、対談が終わったことに気がついた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
憑いていた狐が落ちたように自分のしてきたことが阿呆らしくなる
大仏 次郎 / 冬の紳士 amazon
すぐ彼は自分の立場を取り戻した。
小林多喜二 / 蟹工船
急に風景が自然な奥行きを回復する。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
わたしは自分を引き戻すように、紅茶の最後の一口を飲み干した。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
(テレビ鑑賞に)食事と晩酌の時間を最低限当てる。まるで画面から味でもするみたいに吸いついて飽きもせず眺めている。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
彼はなんだか不思議そうな、釈然としない顔をしていた。小さい子供のような頼りない表情だった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
「におい・香り」カテゴリからランダム5
森の冷たい夜気の青い香りを吸いこむ
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
花びらの薫りの中に、自分の首がすっかり埋まってしまったような夢見心地
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
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