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様々な人達の物凄 い寝息と、蚊にせめられて、夜中私は眠れなかった。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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眠れない・眠りが浅い
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前後の文章を含んだ引用
......てみた。せめて着物でも着替えましょう。井筒の模様の浴衣にきかえると、落ちついた私の耳のそばでドッポンドッポンと波の音が響く。 (九月×日) もう五時頃であろうか、様々な人達の物凄 い寝息と、蚊にせめられて、夜中私は眠れなかった。私はそっと上甲板に出ると、吻 と息をついた。美しい夜あけである。乳色の涼しいしぶきを蹴って、この古びた酒荷船は、颯々 と風を切って走っている。月もまだうすく光ってい......
単語の意味
寝息(ねいき)
蚊(か)
寝息・・・眠っているときの息(=呼吸)。また、その音。
蚊・・・カ科の昆虫。古来より人が悩まされてきた、小形の害虫。主に夏に出る。雄は人や家畜の血を吸う。種類が多く、デング熱やマラリアなどの伝染病を媒介するものもいる。飛行の際に「ぶぅぅん」と羽音を鳴らす。
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寝たか寝ないかわからないような睡眠
梶井基次郎 / のんきな患者
疲れ切って夜中の寝床に横わりながらでも闇の中に爛々 と光る眼を閉じることが出来なかった。
岡本かの子 / 金魚撩乱
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「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
前後不覚に寝ている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
眠りに落ちるほんの一瞬だけ、孤独も明日への倦怠もすべて忘れて、身体がスッと軽くなって、布団の感触が気持ち良い、眠れるだけで幸せと思える瞬間がくる。手足がぽかぽか暖まり、許された、解放されたと思える伸びやかなあの瞬間が訪れるのを、布団を顎まで掻き寄せて待つ。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
粘液の中に軀(からだ)を浸しているような眠り
吉行 淳之介 / 砂の上の植物群 amazon
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