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新宿はいつも祭りみたいな騒ぎです。《…略…》毎日毎日祭りでは、都市として疲弊しないのだろうかと案じてしまいます。歩道を埋めつくす人たちが一人一人なにか目的を持ってこの街に来ているということが信じられない。何千人かは、大都市という舞台装置の熱気を演出するエキストラではないだろうか?
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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混雑している・雑踏・人混み
都会
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前後の文章を含んだ引用
......舞伎町のドン・キホーテのまえあたりは、カラフルな傘が押し合いへし合い、ちょっとずつしか前に進めない状況で、私は横断歩道を反対側の歩道へ渡り、迂回して通りました。新宿はいつも祭りみたいな騒ぎです。私の故郷でこれほどの人を集められる行事は、祭りしかありません。毎日毎日祭りでは、都市として疲弊しないのだろうかと案じてしまいます。歩道を埋めつくす人たちが一人一人なにか目的を持ってこの街に来ているということが信じられない。何千人かは、大都市という舞台装置の熱気を演出するエキストラではないだろうか? 区役所まえの交差点の道路の赤信号で立ち止まっていると、私のまえに女子大生くらいの年頃の女の子が二人、おしゃべりしながら信号を待っていました。女の子たちはしゃべ......
単語の意味
案じる(あんじる)
案じる・・・心配する。思い悩む。いろいろと考える。案ずる。
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真っ黒に人影が、かたまっていた。
吉川英治 / 野槌の百
黒山のような人だかり。
林芙美子 / 新版 放浪記
彼は鼻先をかすめて通る男の肩の風を顔に受けながら
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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視界の果てまで並ぶ建物、目も眩むようなその数に、まるで山脈みたいなその圧倒的な重量
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
途方もないビルの山と、華やかな若者で溢れている
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
浅草はちっぽけな都会心から離れた楽土
林芙美子 / 新版 放浪記
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都会の臭味から免疫されて、過敏な神経や過量な人為的知見にわずらわされず、強健な意力と、強靱 な感情と、自然に哺 まれた叡智 とをもって自然を端的に見る事のできる君のような土の子
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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小さく固まって身を護ろうとする雑草の株のように、互いに寄り添って暖かみをを分かち合う
有島 武郎 / 小さき者へ amazon
歯の抜けた痕のように、元木武夫の席が空いていた。
本庄 陸男 / 白い壁 amazon
どっちにも動かれず、渦巻いた。
宮本百合子 / 伸子
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