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すっかり痩せこけてしまって、見違えるようだ。
吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:68% 作品を確認(青空文庫)
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痩せた顔・こけた頬
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......わたし? ……あ。お仙じゃねえか、てめえは」 「兄さん」  お仙は、間がわるそうに、そして力のない肩を落して、そこへ坐った。 「……こんにちは」 「どうしたんだ、お仙。すっかり痩せこけてしまって、見違えるようだ。槌屋つちやでも大変な騒ぎをしたらしい。おれも、心配していたところだ」 「有馬から、何か、いって来ましたか」 「あたりめえだ。送って行ったまま、旅の客といっしょに逃げてしま......
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私は思わず大きな声をあげていた。  旦那の目鼻が顔の下のほうにずり下がっていたのだ。  瞬間、私の声に反応するかのように、目鼻は慌ててささっと動き、そして何事もなかったように元の位置へ戻った。私は息を吞んだ。《…略…》よくよく注意してみると、旦那の顔は、臨機応変に変化しているのだった。人といる時は、体裁を保ってきちんと旦那の顔をしているのだが、私と二人だけになると気が緩むらしく、目や鼻の位置がなんだか適当に置かれたようになる。一ミリや二ミリの誤差なので、よほど旦那に興味がなければ、気が付く者はいないだろう。似顔絵の輪郭が、水に溶けてぼやっとにじむような、曖昧模糊とした変化なのだ。 本人にも気付かせようと、顔が適当になっている時に、「ねえ、ヒゲが伸びてる。」とか、「鼻のところ確認したほうがいいよ。」などとあれこれ理由をつけて、鏡に向き合わせてみた。すると鏡に向き合った瞬間、なんとなくここら辺だろうと、いい加減に置かれていた目鼻が、ピタッと整列するように本来の位置に収まる。《…略…》旦那の顔がいちばん雑になるのは、ハイボール片手にバラエティ番組を観ている時だということは確かだった。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon関連カテ油断・隙を見せる緊張感のない表情
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