夕空に舞い狂う赤とんぼの色。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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赤色(赤い)
トンボ
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前後の文章を含んだ引用
......の向こうにぼんやり見えた。酔った彼女を雄一が車で連れ帰ってきて、部屋まで二人で抱えていったこと……夏祭りの日、浴衣の帯をえり子さんにきゅっとしめてもらった、あの夕空に舞い狂う赤とんぼの色。 本当のいい思い出はいつも生きて光る。時間がたつごとに切なく息づく。 いくつもの昼と夜、私たちは共に食事をした。 いつか雄一が言った。「どうして君とものを食うと......
単語の意味
夕空(ゆうぞら)
夕空・・・夕方の空。
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(やんま)翡翠 の大きな眼、黒と黄の段だら染め、細くひきしまった腰から尾への強い線、──みんな美しい。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
杉林の前には、数知れぬ蜻蛉の群が流れていた。たんぽぽの綿毛が飛んでいるようだった。
川端 康成 / 雪国 amazon
朱ザヤのような照りのある、小がらの赤トンボ
山本 有三 / 波 amazon
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風はいつのまにか、秋の温度に変わっている。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
九月の雨が、木の葉を黄ばませるより先に腐らせるかと思うほど降り続く
堀辰雄 / 風立ちぬ amazon
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どこからともなく蜜蜂の羽音が聞こえてくる。先生の部屋で聞いた羽音の名残りなのか、ただの耳鳴りなのか区別がつかない。しかしそれはどんなにか細く微かでも、それることなく真直ぐ鼓膜を突き抜けてゆく。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
ポプラの幹に止まっていた硬い殻を持った虫が、風で強められた雨に飛ばされて、流れる水に逆らって進もうとしている。《…略…》街灯に照らされたその背中を、最初ガラスの破片と見間違えた。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
蟬が乾いた音をたて鳴きつづけている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
漆のような真黒な羽のひらひらする、繊(ほそ)く青い、たしか河原蜻蛉(かわらとんぼ)とも言った
泉 鏡花 / 縷紅新草 amazon
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