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雪どけで、道が餡 このようにこねこねしている
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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雪解け
ぬかるみ・どろどろ
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前後の文章を含んだ引用
......言いきかせるつもりで、私は縁側の上へきっとつったっていた。 (どうしようかなア……、どうにもならないじゃないのッ!) 夜。 新宿の旭町 の木賃宿へ泊った。石崖 の下の雪どけで、道が餡 このようにこねこねしている通りの旅人宿に、一泊三十銭で私は泥のような体を横たえることが出来た。三畳の部屋に豆ランプのついた、まるで明治時代にだってありはしないような部屋の中に、明日の日の......
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朝の旭町 はまるでどろんこのびちゃびちゃな街だ。
林芙美子 / 新版 放浪記
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ぬかるみ・どろどろの表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
泥は脛まであった。ずるずる入る足裏は、固定した基盤に触れなかった。そこまで踏みおろした泥の厚さで、やっと支えている、そういう不安定な感じであった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
泥はますます深く、 膝 を越した。片足を高く抜き、重心のかかった他方の足が、もぐりそうになるのをこらえ、抜いた足で、泥の上面を掃くように、大きく外に弧を描いて前へ出す。その足がずぶずぶと入る勢に乗って、後に残した足を抜き、同じように前へ出す。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
泥はやや浅くなっていた。それからまた二足、殆んど 腿 まで深く入って、次の足は 棚 のように高い、固い土盤に乗った。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
落城の砦ともけだものの爪ともみえる雪の天山山脈
竹西 寛子 / 長城の風 amazon
戦争で大空襲を受けたあとの町そのものだった。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
「状態・状況」カテゴリからランダム5
人気が出たり、何かで話題になったりすると、集まる視線は少しずつ増えていく。そして、交差するそれらを織り上げていくと、 爛れたてのひらのようなものが出来上がる気がするときがある。そのてのひらは、一見、こっちへおいでこっちへおいでと、夢が叶う場所へとアイドルに手招きをしているように思える。しかし本当は、ずっと〝アイドル〟のままではいられないアイドルに向かって、さようならと手を振っている――。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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