きょとんとするほど速かった。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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速い
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......力ではそれだけだった。そこで曲は終わってしまいあまりにも短く感じられて、もっと聴いていたくてくやしかった。と思うと同時にあの重い空気の固まりはぱーっと霧散した。きょとんとするほど速かった。「今の、何? 歌の力?」 私は竜一郎にたずねた。「違うよ、海に眠るギャラリーが聴きにきたんだよ。」 彼は言った。「本当?」「わかんないけど……空気がゆがんだよね......
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一瞬ずつが、こぼれる水滴みたいに貴重でとてもたくさんのことを語った。 陽も、水もなにもかもが、今日が一回しかなくて今はいろんなことが出し惜しみなくあふれてる
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
目を閉じるといろいろな音が聞こえてきた。博士のいびき、毛布の衣擦れ、氷の溶ける気配、ルートの寝言、ソファーの軋み。二人の発する音たちは、発熱のアクシデントを忘れさせ、私を安堵させ、眠りに導いてくれた。
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