いいスープは、しみじみと味わっているうちに、出来のいいワインように、いろいろな味が次から次へと少しずつ染み出してくる。原材料の味、スパイスによって引き立てられる味、煮ている間に出てきた味、スープとなって完成してから出てきた味、とさまざまである。つまり、スープは決してソロではなく、シンフォニーなのだ。そのポリフォニックな味こそ、スープの魅力だといえよう。
開高健 / 小説家のメニュー 作品を確認(amazon)
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スープ
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単語の意味
シンフォニー(しんふぉにー)
ポリフォニック(ぽりふぉにっく)
シンフォニー・・・1.オーケストラで演奏される多楽章の器楽曲。交響曲。
2.異なったいろいろな要素がまじり合って、ある効果を生み出していることのたとえ。
2.異なったいろいろな要素がまじり合って、ある効果を生み出していることのたとえ。
ポリフォニック・・・1.複数の独立したパートからなる音楽の~。ポリフォニーな。多声音楽の。 ⇔ モノフォニック。
2.いくつもの層にかさなっているさま。多層的。重層的。
2.いくつもの層にかさなっているさま。多層的。重層的。
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スープの味、おいしさを伝える表現・描写(洋食・西洋料理のカテゴリ)の一覧 ランダム5
野菜スープは、毎日ちがったのを作った。にんじんの日、ほうれん草の日、ポテトの日、かぼちゃ、グリンピース、カリフラワー、コーン、トマト。それぞれちょっと違った味のポタージュである。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
いいスープは、しみじみと味わっているうちに、出来のいいワインように、いろいろな味が次から次へと少しずつ染み出してくる。原材料の味、スパイスによって引き立てられる味、煮ている間に出てきた味、スープとなって完成してから出てきた味、とさまざまである。つまり、スープは決してソロではなく、シンフォニーなのだ。そのポリフォニックな味こそ、スープの魅力だといえよう。
開高健 / 小説家のメニュー amazon
はつ夏の澄める空を映すかのような薄浅黄色のスープが置かれてある。
岡本 かの子 / 食魔 amazon
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「洋食・西洋料理」カテゴリからランダム5
(ミート・コロッケ)ジャガイモのコロッケを食べなれていた所為だろう、クリーム・ソースにくるまれた肉のやわらかさ、揚げ油の香気……何ともいえぬおもいがした
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
前菜にエスカルゴを頼んだ。にんにくとバターが音を立てて自己主張するこの料理は、いつも彼を幸福にする。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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