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(間もなく木から落ちるいちょうの実同士の会話)ぼくはきっと黄金色 のお星 さまになるんだよ。」 「ぼくもなるよ。きっとここから落 ちればすぐ北風 が空 へつれてってくれるだろうね。」
宮沢賢治 / いちょうの実 ページ位置:40% 作品を確認(青空文庫)
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木の実全般
銀杏(いちょう・ぎんなん)
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前後の文章を含んだ引用
......じめました。星 が一つずつきえてゆきます。 木 のいちばんいちばん高 いところにいたふたりのいちょうの男 の子 がいいました。 「そら、もう明 るくなったぞ。うれしいなあ。ぼくはきっと黄金色 のお星 さまになるんだよ。」 「ぼくもなるよ。きっとここから落 ちればすぐ北風 が空 へつれてってくれるだろうね。」 「ぼくは北風 じゃないと思 うんだよ。北風 はしんせつじゃないんだよ。ぼくはきっとからすさんだろうと思 うね。」 「そうだ。きっとからすさんだ。からすさんはえらいん......
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木の実全般の味、おいしさを伝える表現・描写(種実類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
梶井基次郎 / 冬の日
南天の赤い実が眼の覚めるような刺戟で眼についた。
梶井基次郎 / のんきな患者
(いちょうの実)「ぼくなんか落 ちるとちゅうで目 がまわらないだろうか。」一つの実 がいいました。
宮沢賢治 / いちょうの実
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銀杏(いちょう・ぎんなん)の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大きな銀杏の木の影が、船の帆のように雑貨屋の屋根瓦まで伸びる
伊集院 静 / 三年坂 amazon
落葉した銀杏の樹々の枝が、無数の矢羽根を突き刺したように空に伸びる
小林 久三 / わが子は殺人者 (1985年) amazon
樹齢も知れぬ大銀杏の梢が、寒空に突き出ている
渡辺 淳一 / 白き旅立ち amazon
風もない青空に、黄に化 りきった公孫樹 は、静かに影を畳んで休ろうていた。
梶井基次郎 / 冬の日
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「種実類」カテゴリからランダム5
あとを引く食品は、ピーナツのほかに、天津甘栗、「やめられないとまらない」のカッパエビセンなどがあるが、いずれも手作業がからんだ食品である。 いずれも一つずつ、手でつまんで食べる。そしてこれらに共通していえることは、それぞれの一個が、口中に入れる食品の単位としては極めて小さいということである。 だから、連続的に食べていながら、口の中は常に口さみしい状態にある。 口さみしいので次の一個を急ぐ。 カラつきの場合は、次を急いでいるのに、その間になすべきことがあまりに多い。指に力を入れてカラを割り、指を突っこみ、押し開き、豆をつまみ出し、親指と人さし指でよじって皮をむき、払い落とし、ようやく口中に投入する。 投入したとたん、口の中のほうは次を催促する。したがって当人はもどかしくあせる。もどかしくあせりつつ、ようやくまた二粒ほどを手中にし、あわただしく口中に放りこむと、口はまた次を催促する。当人はあせりにあせり、次第にヒナ鳥に餌を運ぶ親鳥のような心境になっていく。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
落花生のしわだらけの殻
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
梶井基次郎 / 冬の日
「植物」カテゴリからランダム5
猛禽(もうきん)の爪に似た棘のあるいばらが生い茂る
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
葉柄 の集まる 梢 に、実が小児の頭のように円みを並べていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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