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火傷痕のようだった。目を背けたくなる種類の傷
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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火傷(やけど)
肌の傷・怪我
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前後の文章を含んだ引用
......が見えた。 河原崎は、我を忘れて男を眺めていた。橋の上に立つ街灯に照らされて、さほど身長はないが、神々しく男の背中が光った。その背には印象的な傷があった。×印の火傷痕のようだった。目を背けたくなる種類の傷ではなかったが、火傷の痕は痛々しく目立った。 男の横顔は端正で美しく、その火傷が神秘的な外見をさらに際立たせていた。 声をかけることもできず、傘を持ったまま河原......
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火傷(やけど)の表現・描写・類語(肌の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
火傷の部分に剃刀でも走らせたような疼痛が走った
椎名 麟三 / 美しい女 amazon
男の顔にある 火傷 のあとをそっと見た。左の耳が 熔けたようになってちぎれていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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肌の傷・怪我の表現・描写・類語(健康・体調・病気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
注意して見なければわからないぬほどの白い怪我
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
ぱっくり開いた(顔の)傷口のようすは、たとえば地底旅行をしているようなもので、普段見慣れたおのれの顔の下にひそんでいる異界の光景だ。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
(傷あとの)肉のひきつりはカンナの葩(はなびら)のような形をしていた。
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
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「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
洋子は、自分が、バランスを崩しつつあることを自覚した。支えきれないほど大きなトレイを持たされて、そこに載せられた幾つもの玉を安定させようと腐心しているかのようだった。一つを気に掛ければ他方が走り出し、落とさぬように慌てた動作のために、今度は一斉に反対に玉が転がり出してしまう。……そんなことの繰り返しだった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「肌の状態」カテゴリからランダム5
大粒の汗が思い出したみたいに噴き出して
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
冷や汗が体温と太陽でぬるまって生暖かく身体の表面を流れ落ちてまた走った。汗ばんだ額に張り付く一筋の前髪、土がなかに入って黒ずんだ爪、かさぶただらけの膝小僧、細かな砂のついたまつ毛、すべてが汗の膜につつまれてぐんなりと心地良い。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
まるで森林のように毛深い脚
林 芙美子 / 清貧の書 amazon
前額部に角のような 瘤 が出ている
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
手紙がめらめらと燃えあがって、小さい悪魔のなきがらのように、黒くちぢこまる
山本 有三 / 波 amazon
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