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ただ怖いのは、柳の枝が 陽 にさらされては次の瞬間大風に揺れるように、桜が咲いては散るように、時がたっていくこと。  西日のさしこむこの部屋に、寝転んでビデオを見ている彼の背に、この空気に別れを告げて夜がやってくること。ただそれだけのことがいちばんかなしい。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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失恋・恋人と別れる 時間の経過
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前後の文章を含んだ引用
......さと、昭のしなやかな固さが、陰陽のひとつのうずになって続いてゆく様を見ていよう。 彼がお守りを作れなくなっても、私には水商売でも何でもあるし、貧乏も怖くない。 ただ怖いのは、柳の枝が陽にさらされては次の瞬間大風に揺れるように、桜が咲いては散るように、時がたっていくこと。 西日のさしこむこの部屋に、寝転んでビデオを見ている彼の背に、この空気に別れを告げて夜がやってくること。ただそれだけのことがいちばんかなしい。「晩は長寿庵のそばにしようよ。」 と昭が言った。「いいわよ。」 と私は答え、生きているかぎり続くそのかなしみをひととき忘れて、それが決してなくならないということ......
単語の意味
大風(おおふう)
西日(にしび)
背(せ)
大風・・・1.横柄。態度がえらそう。無礼でいばっている感じ。
2.心が広くて、小さいことを気にしないさま。
西日・・・西に傾いた太陽の光。とくに、真夏の変わらず衰えない夕方の日差しについていう。
・・・1.背中。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背面。
2 物の後ろ側。背面。
3.立っているものの、高さ。
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