(雪の)夜、戸外をさくりさくり音をさせながら人が通る。 寝 ながら 聴いていると、それがいかにも親しみのある落ちついた気持にさせた。
志賀 直哉 / プラトニック・ラヴ「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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足音・靴音
就寝前に聞こえる音
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前後の文章を含んだ引用
......でなるべく勝手をいって気持よく過す算段をすると、だんだんには私も落ちついて来た。山鳥か野鴨が食いたいというと、宿の者は三里のところをすぐ翌日取り寄せてくれた。 夜、戸外をさくりさくり音をさせながら人が通る。寝ながら聴いていると、それがいかにも親しみのある落ちついた気持にさせた。 ある晩私は炬燵に横になって、友達の書いた小説を読んでいた。雑誌の続き物で前のところは分らないが、何でも花柳界芸人界に勢力のあった魚河岸の年寄りの息子が洋行する......
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
まるで廊下で四股を踏まれるような騒々しい足音
宇野浩二 / 蔵の中 amazon
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就寝前に聞こえる音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
頭まですっぽり蒲団をかぶって目を見開いていた。屋根の雪が少し滑り落ちていった。誰かの足音が路地から川べりへと移っていき、やがて聞こえなくなった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
私は風邪をひいた時の小さな子供のように、みんなの声をぼんやりと幸福に聞いていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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(フェルトでできたピアノの)ハンマーがまるでキタコブシの蕾のように揃って
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
雷とも思われる叫喚が船を震わして響き渡っていた。
有島武郎 / 或る女
跫音は高く天井に反響した。
宮本百合子 / 伸子
声だけが空にふわふわ漂ったような静寂
本庄 陸男 / 石狩川 amazon
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睡魔はまるで古代の棺の石蓋のように容赦なく彼の頭上にのしかかっていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
彼は心を静め、目を閉じて眠りについた。意識の最後尾の明かりが、遠ざかっていく最終の特急列車のように、徐々にスピードを増しながら小さくなり、夜の奥に吸い込まれて消えた。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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