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思い出は口から出て外気にふれたとたん変質してしまう。真空状態にとじこめてなんとか色を保っていたバラの花びらを外に出したときのように、みるみる茶色にしおれてしまう。箱つきならもっと高く売れたのに包装を解いて自分の手で触れてしまえば、たとえそれが一度きりでも大幅に値段の下がる年代物のおもちゃにも似ていた。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ ページ位置:58% 作品を確認(amazon)
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......。中学のときイチは昼休みにいつもサッカーをしていたけれど本当にサッカーが好きだったのか、イチが大嫌いだった宮元先生が担任になった中三のときどう過ごしたのか。でも思い出は口から出て外気にふれたとたん変質してしまう。真空状態にとじこめてなんとか色を保っていたバラの花びらを外に出したときのように、みるみる茶色にしおれてしまう。箱つきならもっと高く売れたのに包装を解いて自分の手で触れてしまえば、たとえそれが一度きりでも大幅に値段の下がる年代物のおもちゃにも似ていた。「じゃあ絶滅したドードー鳥について話そうかな」 私の言葉にイチが大きくうなずいた。「ああ、いいね。モーリシャス島にいた鳥だろ。乱獲で絶滅しちゃったんだよな、もっ......
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