地中海の沿岸、ニースとカンヌの中間にあるカーニュというところに住んでいる。碧い空碧い海を前に、四季を問わず咲く花にかこまれて暮している彼女が、うらやましい。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:3% 作品を確認(amazon)
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外国・海外
鹿(しか)
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前後の文章を含んだ引用
......われたが、〈詩人の魂〉を歌ってディスク大賞をうけた、本格派のシャンソン歌手である。フランス人はくいしん坊で、女の人はみな料理上手だが、彼女もその例にもれない。 地中海の沿岸、ニースとカンヌの中間にあるカーニュというところに住んでいる。碧い空碧い海を前に、四季を問わず咲く花にかこまれて暮している彼女が、うらやましい。「お魚がおいしいのよ、エビも毎日たべられるわ。野菜も果物も安くて住みよいところよ」という。 訪ねた日、彼女は〈アイオリ〉を作っていた。これは、ニンニク入りマヨネ......
単語の意味
疚しい・疾しい(やましい)
沿岸(えんがん)
疚しい・疾しい・・・罪の意識を感じる。後ろめたい。負い目を感じる。
沿岸・・・沿(そ)った岸。川・海・湖などに沿った、陸地の部分。または、陸地に近い部分。陸地と水面が接している部分が、長く線状に続くところ。陸地と水面の境目をつたっていったところ。
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クウェートはイラクとサウジアラビアにはさまれた、ペルシャ湾に面した小さい石油国である。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
(バンコク・シンガポール)山も水も人も、すべてチョコレート色の国
向田邦子 / だらだら坂「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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茶畑の 畝 が整然と拡がる風景を見渡す。何という肥沃な大地だろうとちえ子は思った。 六年前、初めて恋人の故郷を訪れたときには少し意外な気がしたものだが、いま考えてみれば、いかにも世間知らずの夫を 育んだ土地である。一点の 翳りもなく、ただひたすら整然とした、涯しもない大地。豊饒で、そのくせどこか無意味な感じのする、描かれた絵のような風景。
浅田次郎 / うらぼんえ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
雲の影が斜面の上に落ちると、その部分だけ獣の肌のように、くすんだ滑らかさに変わる
中村 真一郎 / 夜半楽 amazon
「ここはまだ東京ですか?」僕はそう訊ねてみた。 「もちろん。そうじゃないように見えますか?」 「世界の果てみたいだ」
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
石段に群がった人の波が、さながら竜のようにうねる
阿久 悠 / 瀬戸内少年野球団〈上〉 amazon
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(老犬)ほとんど足腰が弱り、散歩に連れ出してもすぐにばててしまうのだが、食欲は旺盛で頼もしい犬だった。哲学者然とした風貌も、久遠は気に入っていた。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
犬はなお八釜(やかま)しく吠えたてて、仕舞には遠吠えをしたり、それに節をつけて人間の言葉の様な泣き方をしたりした。
内田 百けん / 東京日記「東京日記 他六篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
暗がりを獲物をもとめて歩く様子は堅固な建築物のように美しく、しかもゴムの柔軟さをそなえている。
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 amazon
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