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世間に住みつく根を失って浮草のように流れている。
梶井基次郎 / ある崖上の感情 ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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うろつく・さ迷う・放浪する
流される、他人任せの暮らし(日々)
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前後の文章を含んだ引用
......見えた。彼はビールを一と飲みするとまた言葉をついで、 「その崖の上へ一人で立って、開いている窓を一つ一つ見ていると、僕はいつでもそのことを憶 い出すんです。僕一人が世間に住みつく根を失って浮草のように流れている。そしていつもそんな崖の上に立って人の窓ばかりを眺めていなければならない。すっかりこれが僕の運命だ。そんなことが思えて来るのです。――しかし、それよりも僕はこんな......
単語の意味
浮草(うきくさ)
浮草・・・池や沼の水面に浮かんで生えている水草の総称。
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車や人の流れが、巣をこわされた蟻がうろうろ走り回っているよう
日野 啓三 / 抱擁 amazon
放浪、家をなさないという質 に生まれついている
梶井基次郎 / ある崖上の感情
葉末にかかった尺取虫みたいにうろうろする
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
我々は偶然の大地をあてもなく彷徨っているということもできる。ちょうどある種の植物の羽根のついた種子が気紛れな春の風に運ばれるのと同じように。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
り散歩をあきらめてコンビニに行こうか、それとも当初の予定通り川まで行こうか迷い、ふみきりをわたろうか迷い、引き返そうか迷い、靴を履いた足のつま先があちこちに向きました。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
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浮き草のように流れ漂うような暮らしぶり
半村 良 / 雨やどり amazon
およろしかったら、是非共自分のところまでいらして頂けませんでしょうかという美佐子の言葉に、彼が心を動かしたり、でもまた面倒なことになりはしないかなどと思ったりしているうちに、いつの間にか承諾したというような形になってしまった。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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女王のようにゆったりと丘のほうに歩いて行く
山本 有三 / 波 amazon
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蜜のように甘い夫婦仲に不安な影がさす
戸板 康二 / 家元の女弟子 amazon
老夫婦の淡い愛情と静かさに満ちた生活
佐藤春夫 / 美しき町 amazon
部活やバイトが始まる時間までだらだらと教室に残っているクラスメイトたちは、転がり込んできた膨大な自由時間を、少しずつ、かつ贅沢に舐め溶かしているように見える。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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