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ふとんの中身のあひるのふわふわした羽根
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ ページ位置：26% 作品を確認（amazon）
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寝室・布団・ベッド
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......た。 血の気が引いたのは夜明けに飛び起きてからだった。確かめたところ火はついてなかったものの部屋はまだ煙だらけで、窓を開けて真っ黒に炭化した布団カバーを剥ぐと、ふとんの中身のあひるのふわふわした羽根に引火寸前だった。もし羽根に火がついたら勢いよく燃え広がって、私は電気毛布顔負けのとってもほかほかのおふとんで永遠の眠りにつけたはずだ。 長時間煙に燻されながら......
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