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吉川英治 / 醤油仏 ページ位置:32% 作品を確認(青空文庫)
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熟睡・ぐっすり眠る
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前後の文章を含んだ引用
......も腕をかしてやる」 銅鑼屋の亀さんは乗り気になった。 梅雨も霽 りそうなので、明日の仕事を見越し、質屋から帰って来た内儀さんに、酒を買わせた。 湿気払いを飲んで、羅漢 の雑魚寝 のように高鼾 になった寄子部屋の隅っこで、左次郎だけはマジマジと眼をあいていた。 そして、寝入ったかと思うと、何かしきりに、囈語 を言っていた。 部屋で一番元気者の三公が悄 れていた。......
単語の意味
雑魚(ざこ)
羅漢(らかん)
雑魚・・・価値のない小魚。転じて、重要でない、軽く扱っても問題ない人。
羅漢・・・小乗仏教で、完全に悟りを開いた聖者。煩悩をすべて無くした、もやは学ぶ必要のない修行僧。阿羅漢(あらかん)。
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熟睡・ぐっすり眠るの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
スイッチをOFFにしたような眠り
吉本ばなな / 白河夜船 amazon
まるで息をしていないように眠っていた。
庄野 潤三 / 静物 amazon
僕は死んだようにぐっすりと眠っていた。僕は本当に眠りの中枢に達していたのだった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
ミイラのようにぐっすりと二日間眠り続けたらしい。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「安心する」カテゴリからランダム5
絃の体温に触れると心が落ちるところまでちゃんと落ちて窪みにはまって、ぐったりするほど安心する。危険なほどに。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
睡眠不足で変にゾーゾーする体
宮本百合子 / 伸子
僕は目を閉じたまま黙って肯いた。 しばらくのあいだあたりには物音ひとつ聞こえなくなった。鳩も ねじまき鳥 もどこかへ消えてしまっていた。風もなく、車の排気音さえ聞こえなかった。そのあいだ僕はずっと電話の女のことを考えていた。 僕は本当にその女のことを知っていたのだろうか? でも僕にはその女を思いだすことができなかった。まるでキリコの絵の中の情景のように、女の影だけが路上を横切って長くのびていた。そしてその実体は僕の意識の領域をはるか遠く離れたところにあった。僕の耳もとでいつまでもベルが鳴りつづけていた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
スイッチをOFFにしたような眠り
吉本ばなな / 白河夜船 amazon
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