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頭がガードレールに打ち付けられた。ガツンと響いたその音が、白いガードレールを伝い、峠全体に伸びる。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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鳴り響く・轟く
こだま・やまびこ・反響する
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前後の文章を含んだ引用
......挑戦的だった。増尾は思わずハンドルの下から自分の脚を抜き出し、ブツブツ言いながらも助手席から降りる佳乃の背中を思い切り蹴りつけた。「ギャッ!」 転げ落ちた佳乃の頭がガードレールに打ち付けられた。ガツンと響いたその音が、白いガードレールを伝い、峠全体に伸びる。◇ 僕にとっては、石橋佳乃という名前より、やっぱりミアちゃんってほうがしっくりくるとですよ。だけんミアちゃんって呼ばせてもらってよかでしょうか。 僕は小学生相手......
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鳴り響く・轟くの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
祝砲がかすかに腹にこたえるように響いて
有島武郎 / 或る女
暗い穴の底から響いてくるような声
干刈 あがた / しずかにわたすこがねのゆびわ amazon
こう広いところで2人でしゃべってると、声がやたら響いてすごい秘密をしゃべってるみたい
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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こだま・やまびこ・反響するの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
やっと出した声が、誰もいない灰色の道路に反響して、冷えた空気を揺らした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
どこからか材木を叩く音が――もともと高くもない音らしかったが、町の空へ「カーン、カーン」と反響した。
梶井基次郎 / 城のある町にて
からみあい、こだましあって、それ自体が魔物のように、声が闇の中をうねる
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
生まれた家では、夜おそくよく汽笛が響いてきた。天井板のこみいった木目に怯えて、寝付かれない子どもの耳に、それが騒音というにはあまりにもか細い、なにか優しい未知の華やかさのように聞こえてきた。ちょうどそれは、おもいがけない遠くでさざめいている都の夜のようなものである。
三島由紀夫 / 花ざかりの森 amazon
吹き込んでくる風の音がピッチ感の悪いリコーダーのようで耳につく
辻 仁成 / グラスウールの城 amazon
彼らの発するざわめきはゆっくりとした渦を巻いていた。
小川 洋子 / 乳歯「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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