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(まだ実感がない)私にとって、えり子さんの死はまだ遠くにあった。まともに受けとめることができない。ショックの嵐の向こうから、少しずつ近づいてくる暗い事実だった。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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悲しい・悲しみ
夢のよう・現実味がない
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......そうになったからだ。心に満ちてしまう。 二時間かけて、私は夕食を作った。 雄一は、その間TVを観たり、じゃがいもの皮をむいたりしていた。彼は手先が器用なのだ。 私にとって、えり子さんの死はまだ遠くにあった。まともに受けとめることができない。ショックの嵐の向こうから、少しずつ近づいてくる暗い事実だった。そして雄一は、どしゃぶりの雨にさらされた柳のように打ちしおれていた。 だから、二人でいてもわざとえり子さんの死を語らず、時間や空間のなにがなんだかわからない度が......
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悲しい心もちばかりが、たちまち私の心を凍らせてしまう。
芥川龍之介 / 袈裟と盛遠
絶叫したくなるほどの悲しみがわたしを襲う。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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(現実感なくぎこちなく歩く)身体が浮き上がっている感じはまだ続いている。駅からここまで歩く間も、靴の底と地面との間が三センチほどあいているようでどこか心もとない。不可解な劇中劇を強制的に演じさせられている大根役者みたいだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
幽霊ばなしよりもずっと非現実的な感じがした。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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彼の体の内を風が吹き抜けるように、空虚さが通った。
石原 慎太郎 / 行為と死 (1967年) amazon
「ものの性質・特徴」カテゴリからランダム5
ゆで玉子をむくより簡単なこと
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
目の前には、さまざまな幻が、瀕死 の彼をあざけるように、ひっきりなく徂来 する
芥川龍之介 / 偸盗
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