赤い吃水線 の見える船が、沖にいくつも碇泊 していた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
海
船・ボート
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前後の文章を含んだ引用
......、いくつだい? よく一人で来られたね。」 「…………」 歯の皓 い少年は、沈黙って侘し気に笑っていた。私たち三人は手をつなぎあって波止場の山下公園の方へ行ってみる。赤い吃水線 の見える船が、沖にいくつも碇泊 していた。インド人が二人、呆 んやり沖を見ている。蒼 い四月の海は、西瓜 のような青い粉をふいて光っていた。 「ホラ! お船だよ、よく見ておおき、あれで外国へ行くんだよ。あれは起......
単語の意味
沖(おき)
沖・・・海や湖の岸から離れた所。
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涼しい風にすいすい流れる海上
幸田 露伴 / 幻談 amazon
山陰の山は、瀬戸内の白く霞んだ淡々しさとは違い、深い色を隠しもっていた
高樹のぶ子 / その細き道(追い風) amazon
海は原初、人間のいのちの母胎だった
田久保 英夫 / 海図 amazon
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荒く組んだ筏
岡本かの子 / 河明り
英国の軍艦が 烟 突から僅かばかりの烟をたてながら海底に根を張っているかのようにどっしりと海面に置かれてあった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
(はしけ)ランチが、本船の周りを水蜘蛛のようにグルグル廻りながらついて来た。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
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風が撒きちらしている波の飛沫が、逆巻く霧になって視界を覆う
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
海は漆のような青い色をしている。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
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足の底から鉄槌で打ち上げてくるような硬い音が、車両を包み込んだ
高樹のぶ子 / その細き道(追い風) amazon
江戸川の水を往復する通運丸の牛が吼えるような汽笛も身に沁みて
長塚 節 / 土 amazon
支那の軍人の制服のような感じの電車
林芙美子 / 新版 放浪記
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