互いに食べ合うみたいに、口を動かしている。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:90% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
キス・口づけ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......の映画を観ていた。 街はしんとしていて、目を覚ましているのは自分だけなような気がした。 映画の中で、女優が、突然男優にキスをした。 私はぼんやり画面を見つめた。互いに食べ合うみたいに、口を動かしている。自分が行っていた、舌で暴れるような口づけとは、だいぶ違うように見えた。 やがて、女優は男優の服を脱がした。男優は、走ったあとのような荒い息をして、やがて、泳ぐよ......
ここに意味を表示
キス・口づけの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
私の口のほうに二人の舌があるのは初めてのことだった。私は伊吹の舌を奏でるように、伊吹の口の中をゆっくりと泳いだ。何で舌を絡めるのか、初めてわかったような気がした。 唾液が震えて、私の感情と一緒に、伊吹の中に流れ込んでいく。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
(自分の舌で触れた相手の舌の感触)溶けたガムのようだったあの舌
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「恋愛」カテゴリからランダム5
いつものように水島のことを考えはじめる。すぐに一種の忘我状態に陥って、水島のこと以外は何ひとつ考えるべきことを思いつけなくなる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
恋愛 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ