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言葉であったり、過去の記憶の一場面であったりが交錯する
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フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶
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フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
断片的な記憶が、ちょうど沼水の底から 沼気 のぷかりぷかりと浮んで来るように浮んで来た。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
飛行機ががくん、と揺れてはっと目覚めたとき、突如、 「栄子」 が飛び込んで来た。その匂い、画面、感触、すべての情報が私になだれ込んで来た。 私はどぎまぎして、いても立ってもいられなくなり、頭がくらくらした。飛行機はすぐにもとの平和な飛行に戻ったが、私の心臓のどきどきはおさまらなかった。 さっき飛び込んで来た栄子の目、髪、後ろ姿、声、断片として、総体として。そしてつぎつぎと飛び込んでくる二人の思い出。生々しく、鋭く残っていた。じっとしていられなくなって、意味もなくトイレに立った。 銀色の個室で、息を整えた。 「シャイニング」の原作にこういうシーンがあった。主人公の少年が助けを求めて思念を飛ばすのだ。呼んだのか? と思った。栄子の身に何かあったのだろうか? そうしているうちにやがて、ショックがおさまってきた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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少しずれてしまった記憶の断片を頭の中でいじりまわしているうちに──そういう行為がもたらす必然的な結果として──僕は両側のこめかみの内部にぼんやりとしただるさを感じた。それはまるで僕の頭の中にとじこめられている一対の何かがそこから抜けだそうとして身をよじっているようにも思えた。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(言いたいことを忘れる)自分がどんな文脈で話をしようとしていたかを、一瞬見失ってしまうのだ。強い風が突然吹いて、演奏中の譜面を吹き飛ばしてしまうみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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