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街の四ツ角で、まるで他人よりも冷やかに、私も男も別れてしまった。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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失恋・恋人と別れる
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......てると、動坂どうざかの町へ出て行った。誰も彼も握手をしましょう、ワンタンの屋台に首をつっこんで、まず支那酒をかたぶけて、私は味気ない男の旅愁を吐き捨てた。 (四月×日)  街の四ツ角で、まるで他人よりも冷やかに、私も男も別れてしまった。男は市民座と云う小さい素人劇団をつくっていて、滝ノ川の稽古場に毎日通っているのだ。  私も今日から通いでお勤めだ。男に食わしてもらう事は、泥を噛んでいるよりも辛い......
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魚の様にもつれあっている
林芙美子 / 新版 放浪記
口に押し込んだそれは、溶けたガムに似たような感触だった。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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