白と赤のマントを拡げたマドリガルと云う煙草《…略…》すばらしい享楽、すばらしい溺酔 、マドリガルの甘いエクスタシ
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
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タバコ
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前後の文章を含んだ引用
......ニズム化したセレナーデよ、あんなに美しい唄を、ラジオは活字のように街の空で唸 っている。騒音化した夜の曲。人間がキカイに食われる時代、私は煙草屋のウインドウの前で白と赤のマントを拡げたマドリガルと云う煙草が買いたかったのだ。すばらしい享楽、すばらしい溺酔 、マドリガルの甘いエクスタシイ、嘘でも言わなければこの世の中は馬鹿らしくって歩けないじゃありませんか――。さあ、みんなみんな、私は何でもかでもほしいんですよ。 時ちゃんは文学書生とけんかを......
単語の意味
享楽(きょうらく)
享楽・・・思う存分快楽を味わうこと。快楽に没頭すること。
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女の肉感をそそり立てるようなにおいを部屋 じゅうにまき散らす葉巻をふかし
有島武郎 / 或る女
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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火鉢のかっかっと熾 った火に灰をかぶせて、瀬戸引きのやかんをかける。
林芙美子 / 新版 放浪記
彼は枕元から古びたハードカバーを取って私に渡した。 しみや、黄ばみをたたえながらも本の命が生きているのがわかった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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