樹々の葉のすれあう音
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:87% 作品を確認(amazon)
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草木のざわめき
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前後の文章を含んだ引用
......かが起ころうとしている。 僕は電気を消して二階に上り、ベッドに入って月と雪と草原を眺めた。雲の切れめから冷ややかな星の光が見えた。僕は窓を開け夜の匂いを嗅いだ。樹々の葉のすれあう音にまじって、何かの鳴き声が遠くに聴こえた。鳥の声とも獣の声ともつかない奇妙な鳴き声だった。 このようにして山の上での七日めが過ぎた。 目を覚まして草原を走り、シ......
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(木に投げた)石が葉を分けて戞々 と崖へ当った。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
小石を拾うと森の中へ投げ込んだ。森は数枚の柏の葉から月光を払い落して呟 いた。
横光利一 / 日輪
風が吹くと庭の草が一面、ささやくようにかさかさと揺れた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
車窓を擦過する木の枝葉は、あわてものの鳥の翼のような音をさせ
三島由紀夫 / 真夏の死 amazon
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黒い巨大な棒が空に向かって突き出ているふうに見える葉も枝もない椎の木
水上 勉 / 雁の寺 amazon
藻や太藺 が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
穂首まで黄いろくなり、芒(のぎ)は金の針のように、今が丁度刈り時である。
島木 健作 / 生活の探求〈第1,2部〉 (1950年) amazon
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