藻や太藺 が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:92% 作品を確認(青空文庫)
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草木のざわめき
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前後の文章を含んだ引用
......層が大きな横縞 になっていた。崖端のロマネスクの休亭は古城塞 のように視覚から遠ざかって、これ一つ周囲と調子外れに堅 いものに見えた。 七つ八つの金魚は静まり返って、藻や太藺 が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。耳に立つ音としては水の雫の滴 る音がするばかりで、他に何の異状もないように思われた。魯鈍 無情の鴉 の声が、道路傍の住家の屋根の上に明け方の薄霧 を綻 ばして過ぎた。 大......
単語の意味
踏み拉く(みふしだく)
踏み拉く・・・踏みつぶして荒れた状態にする。踏みつぶして形をくずす。
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木の葉がしゃらしゃら擦れる音。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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巨獣が吼えるごとくごうごうと哮(たけ)って吹きあたる風の音
長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
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