木下君は今や人間のありとあらゆる幸福を、いや全人類の青春を一人で背負って立っているようなものです
岡本かの子 / 河明り ページ位置:69% 作品を確認(青空文庫)
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幸せ・満足な気持ち
青春
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前後の文章を含んだ引用
......受けながら、北流する海潮を乗り越えつつ、今や木下君の船は刻々馬来半島の島角に近づきつつあるのです。送るのは水平線上の南十字星、迎えるのは久恋の佳人。いいですな。木下君は今や人間のありとあらゆる幸福を、いや全人類の青春を一人で背負って立っているようなものです」 彼はすっかり韻文の調子で云って、それから、彼の旧作の詩らしいものを、昔風の朗吟の仕方で謡 った。
星の海に 船は乗り出でつ 魂 惚 るる夜や ………… ………… 親しき息は海
......単語の意味
背負う(せおう・しょう)
背負う・・・1.運ぶべき物や人などを、背中にのせる。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
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生命の密度が濃かったころ
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丸谷 才一 / 年の残り amazon
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野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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