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(かかってくるはずのない元カレの電話)たとえ通じ合うことはなくても、それでも複雑な回線の末端と末端に自分と黒崎がいる、そんな感覚を持ち続けていたい
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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電話の音・電話が鳴る・着信
失恋・恋人と別れる
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前後の文章を含んだ引用
......っそ携帯電話も家の電話もなしで暮らそうか、と何度も思う。けれども、回線から切り離されてしまった自分を想像すると、また別種のいたたまれなさを感じずにはいられない。たとえ通じ合うことはなくても、それでも複雑な回線の末端と末端に自分と黒崎がいる、そんな感覚を持ち続けていたいのかもしれない。 八年前、黒崎と別れた直後の自分が何を考えていたか、十和子の記憶は妙に朦朧としている。ひたすら電話を待ち続けて泣き暮らしたのは、最初の二ヵ月ほど......
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「くっそう、このボロ携帯。とっとと鳴らないと塩漬けにするわよ」 忠実な犬が主人の恫喝に怯え従うように、美咲の手の中で、携帯が震えた。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
ル、ルン。 黒い電話機がベルを鳴らした。
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
呼び出し音だけがいつまでも響いた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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失恋・恋人と別れるの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
現実感のないままに、はかなく終らなければいけなかった恋に、久仁子がたくましく生活を持ち込もうとした。それはあきらかにルール違反だった。
林 真理子 / 京都「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
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阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
心にかぶさるような波の音
阿川 弘之 / 夜の波音 amazon
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網でバシャンと掬(すく)うみたいに受話器を取り上げる
尾辻 克彦 / 父が消えた amazon
(小布団の敷かれていない電話機)じかに置くと、ベルが鳴ったとき耳障りながさつな音を立てる
向田邦子 / 花の名前「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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驕慢な独占の玩弄物(がんろうぶつ)的な愛
瀬戸内 寂聴 / 愛すること―出家する前のわたし amazon
日本人とのセックスって、言いかえれば心の中の会話だわ。動物の声は発せられても人間の声は出て来ない。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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