競走のような張りを見せて舟々は帆 を上げている。
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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帆船・ヨット
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前後の文章を含んだ引用
......、小初はもう一度放水路の方を見やった。一めん波が菱立 って来た放水路の水面を川上へ目を遡 らせて行くと、中川筋と荒川筋の堺 の堤 の両端を扼 している塔橋型 の大水門の辺に競走のような張りを見せて舟々は帆 を上げている。小初の声は勇んだ。 「確かだわ。今晩は夕立ち、明日から四五日お天気は大丈夫 よ」 「まあ、そんなところですなあ。遠泳会はうまく行くね」 掌 を差し出して風の脈に触 れてみ......
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帆船・ヨットの表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大きな波のうねりにマストがゆれて、星座のたてごとを、かき鳴らしているようであった。
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
入り江の入り口のあたりには大きなヨットが一隻停泊し、帆を下ろした高いマストが巨大なメトロノームみたいにゆっくりと左右に揺れていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
沖を青鯖(さば)色の水を切って走る朱の三角帆の鮮やかさ
中島 敦 / 環礁 ——ミクロネシヤ巡島記抄—— amazon
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「乗り物」カテゴリからランダム5
飛行機が銀色に光って空を横切って行った。
よしもとばなな / 姉さんと僕「まぼろしハワイ」に収録 amazon
午後の太陽の光を受けて、フロントグラスがミラーグラスのようにまぶしく光っていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
新幹線の速度が落ち始め、音が変わった。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
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