あまりにも静かな部屋だった。自分の唾を飲み込むことさえ慎重になるほどに。
中村文則 / 教団X ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
室内(空間)が静か
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...... 上手く歩けない峰野を連れて行こうとしていた楢崎を、芳子が呼び止める。近づき、小声で言う。「もし私に何かあったら、……この子をお願い」23――つまり、失敗を。 あまりにも静かな部屋だった。自分の唾を飲み込むことさえ慎重になるほどに。髪の長い男は、教祖の前で直立している。暗がりの中、足の痛みを感じている。教祖様はこちらを見てくれない、と髪の長い男は思っている。教祖様はベッドで仰向けのまま動か......
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水底のような沈黙
片岡鉄平 / 綱の上の少女
「ふうん」と言って男はしばらく黙った。沈黙の質を見定めるような黙り方だった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
話し疲れた二人は暫 く黙っていた。
岡本かの子 / 河明り
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
外部が騒々 しいだけに部屋の中はなおさらひっそりと思われた。
有島武郎 / 或る女
造り花の蓮華にふる日の光の音さえ聞こえるくらいしんと静まり返る
芥川 龍之介 / 邪宗門 (1977年) amazon
サナトリウム全体は死んだようにひっそりとしていた。
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
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遠雷のような汐鳴 りの音
林芙美子 / 新版 放浪記
(ピアノの音)私は目を閉じ、耳を傾け、みどりの海底にいるようだと思った。
吉本ばなな / 哀しい予感 amazon
ざわざわという音が、平らな煙みたいに目の高さを漂う
村上春樹 / めくらやなぎと眠る女 amazon
犬がしきりに 吠える声が雑木林を通して聞えてきた
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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