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まるで偽物のブランド品を自分が身につけているような、そんなやましい気にさせられる
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:7% 作品を確認(amazon)
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虎の威を借る狐
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前後の文章を含んだ引用
......でいるようだった。 そのせいもあって、沙里は佳乃と二人きりになると、たまに息がつまることがある。眞子と二人のときは自分が主人公でいられるのだが、佳乃と二人だと、まるで偽物のブランド品を自分が身につけているような、そんなやましい気にさせられるのだ。ただ、たとえば街で男の子たちに声をかけられても、引っ込み思案の眞子では一緒に楽しめないが、佳乃と一緒だと、美味しいものを奢らせ、カラオケを楽しませてもらっ......
単語の意味
疚しい・疾しい(やましい)
疚しい・疾しい・・・罪の意識を感じる。後ろめたい。負い目を感じる。
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虎の威を借る狐の表現・描写・類語(人間関係・地位のカテゴリ)の一覧 ランダム5
まるで偽物のブランド品を自分が身につけているような、そんなやましい気にさせられる
吉田修一「悪人」に収録 amazon
白河の頭の上に、車椅子を押す秘書係、高木真奈美の端正な顔がある。彼女の大きな瞳が、白河のもう一つの目であるかのように大部屋を見渡していく。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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有島武郎 / 或る女
これは虐待とは言わない。 じゃあ、何だ。しつけ……そう、しつけだ。 しつけと虐待とは違う。 まどかのためを思って、やっているのだから……。 いや……。 捻り出した答えを自分自身で肯定できず、雪見は 慄然 とした。まどかのためというより、腹立たしさや、その場を早く収めたいという安易な気持ちから選んだ行為であることをその都度自覚していて、小さくとも確かな罪悪感を持っていたからだ。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
従業員たちの親切な接待が、こころよい後味を、いつまでも残してくれる。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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