夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:20% 作品を確認(青空文庫)
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ものが擦れる音
足音・靴音
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前後の文章を含んだ引用
......飛び上るほど鳴って「御免なさい」と鋭どい女の声がする。迷亭と主人は思わず顔を見合わせて沈黙する。 主人のうちへ女客は稀有 だなと見ていると、かの鋭どい声の所有主は縮緬 の二枚重ねを畳へ擦 り付けながら這入 って来る。年は四十の上を少し超 したくらいだろう。抜け上った生 え際 から前髪が堤防工事のように高く聳 えて、少なくとも顔の長さの二分の一だけ天に向ってせり出している。眼が切り通......
単語の意味
縮緬(ちりめん)
縮緬・・・縮ませて表面に細かいしわを作った絹織物。
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ものが擦れる音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ケースの中で色鉛筆が、かたかたとつぶやくように鳴った。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
毛布を払うような音。着るものを、もどかしくひらくような気配。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
スチール机の硬さを音にしたような靴音
中沢 けい / 野ぶどうを摘む amazon
岡本かの子 / 雛妓
靴底がコツコツと気持の良い音を立てていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
足音がガランとした室内に楔(くさび)のように響きわたった
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
普門寺は日だまりに転び寝したような閑寂さの中に古りさびていた。
石川 達三 / 日蔭の村 amazon
地虫の鳴くようなスチームの音
日野 啓三 / 抱擁 amazon
静寂と寒気が身をつつみ、時間も空気も凝結したよう
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
造り花の蓮華にふる日の光の音さえ聞こえるくらいしんと静まり返る
芥川 龍之介 / 邪宗門 (1977年) amazon
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