草汁を撒きかけたように、斑な緑が町並のところどころを染めて涼しかった。
岡本 かの子 / 落城後の女「岡本かの子全集〈4〉 (ちくま文庫)」に収録 作品を確認(amazon)
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町並み・集落
青葉・葉っぱ
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単語の意味
斑(まだら・むら・ぶち)
斑・・・1.下地の色とは違う色が、不規則に混じっている模様。いろいろな色や濃淡の入りまじっている模様。また。そのさま。
2.1が転じて、ある現象が現れたり、現れなかったりすることのたとえ。はっきりした部分とそうでない部分があるのたとえ。
2.1が転じて、ある現象が現れたり、現れなかったりすることのたとえ。はっきりした部分とそうでない部分があるのたとえ。
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町並み・集落の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
暑さによどみ、がっくり肩を落とした木造の家並み
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
町ともつかず村ともつかない鄙 びた家並
岡本かの子 / 東海道五十三次
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青葉・葉っぱの表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
樹木のかれた木の葉の面は一枚一滴る雫とともに黄金のように輝いている。
永井荷風 / 歓楽 amazon
巨木が青葉の波涛をつくる
本庄隆男 / 石狩川 amazon
今年の新葉も去年の古葉も、同じ黒みどりの漆を溶かしたような濃い色となって、魚の鱗のように重なり合う
水上 勉 / 越前竹人形 (1980年) amazon
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すっかり葉を落とした櫟(くぬぎ)や樫(かし)が、叩けばかあんと音を立てそうな固さで静かに立っている
黒井 千次 / 春の道標 amazon
ヘッドライトの光の先の方に、雑草の茂みがドキッとするほど鮮やかな緑色に浮き出す
日野 啓三 / 夢の島 amazon
細い枝がしなやかな鹿の脚のように伸びる
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
信号の青い灯は見る間に近づいてきて、フロントガラスの右側からサイドウインドウに移った、と思う間もなく一瞬のうちに消えていく。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
水平線にたたずむ雲が逆光を浴びて、白いカーテンのように見える
福永 武彦 / 草の花 amazon
城壁のように蜿蜒(えんえん)と連なっている山々
新田 次郎 / 芙蓉の人 amazon
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