自分が光るのではない 四囲の光線がわっと笑うのだ
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:64% 作品を確認(青空文庫)
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つや・光沢・照り
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前後の文章を含んだ引用
......中の烏が光る もがきながら飛ぶ 杳 かな荒野の風の夢 肺が歌う 短い景色の歌なの。 私は何故歩くのだろう 烏の命数だ 烏のようにどこかで私は生れた 停るところのない夜 光って飛ぶ 自分が光るのではない 四囲の光線がわっと笑うのだ 私の肺が歌う それだけなの……。 独り住いの猫 独り住いの犬 誰もいない路 の石ころ 露が消える 烏の空 光る烏 釘 を抜くようなすべっこい光 よろめき よろめき 只光る烏 肺が......
単語の意味
光線(こうせん)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
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つや・光沢・照りの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
磨き上げた表面は光を浴びて鍾乳石のように瑞々しく光っている
長野まゆみ / 少年アリス amazon
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有島武郎 / 或る女
灯の消えた硝子球が、剥きだしの白い果肉のように身をすくめて立つ
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
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