水島は背もたれにどっと身体をあずけて、口を開け空を振り仰ぐ。やれやれという感じ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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ほっとする・緊張を解く
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前後の文章を含んだ引用
......いな、得体の知れない悔恨に捉えられて呆然としている。ネクタイを取り返しても取り返しがつかない。「さっきは、驚いてしまったよ。じゃあ、別になんでもないんだね?」 水島は背もたれにどっと身体をあずけて、口を開け空を振り仰ぐ。やれやれという感じ。何度か瞬きするほどの間、十和子は水島がそばにいないような気がする。「会いたかっただけ? そうなんだね」 再び身を起こす。十和子の肩に両手を置いてコートの上からさ......
単語の意味
仰ぐ(あおぐ)
身体(しんたい)
背(せ)
仰ぐ・・・1.見上げる。上を見る。
2.敬う。尊敬する。
2.敬う。尊敬する。
身体・・・人のからだ。肉体。
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