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ここへは、しかし、日がまったく射して来ないのではなかった。梢の隙間を洩れて来る日光が、径のそこここや杉の幹へ、蝋燭ろうそくで照らしたような弱い日なたを作っていた。歩いてゆく私の頭の影や肩先の影がそんななかへ現われては消えた。
梶井基次郎 / 筧の話 ページ位置:25% 作品を確認(青空文庫)
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木漏れ日
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前後の文章を含んだ引用
......は赤土の露出が雨滴にたたかれて、ちょうど風化作用に骨立った岩石そっくりの恰好になっているところがあった。その削り立った峰のいただきにはみな一つ宛小石が載っかっていた。ここへは、しかし、日がまったく射して来ないのではなかった。梢の隙間を洩れて来る日光が、径のそこここや杉の幹へ、蝋燭ろうそくで照らしたような弱い日なたを作っていた。歩いてゆく私の頭の影や肩先の影がそんななかへ現われては消えた。なかには「まさかこれまでが」と思うほど淡いのが草の葉などに染まっていた。試しに杖をあげて見るとささくれまでがはっきりと写った。  この径を知ってから間もなくの頃、......
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其処此処(そこここ)
日光(にっこう)
肩先(かたさき)
其処此処・・・そこやここ。あっちこっち。いたるところ。
日光・・・日の光。大陽光線。
肩先・・・肩の先端。肩の、腕の付け根の部分。肩の上部。肩口(かたぐち・かたくち)。
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緑がかった葉洩れ日が頬を複雑に染める
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
夕暮の光が幾筋か射しこんで、地面にまだらの模様を描く。
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