毒気なくからからと笑う声が、《…略…》かわいて晴れ渡った秋の朝の空となんともいえない調和をしている
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:78% 作品を確認(青空文庫)
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笑い声
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前後の文章を含んだ引用
......た。葉子にはわからないつもりでいったのだ。船長があわてて何かささやくと、老人はからからと笑ってちょっと首を引っ込ませながら、もう一度振り返って葉子を見た。 その毒気なくからからと笑う声が、恐ろしく気に入ったばかりでなく、かわいて晴れ渡った秋の朝の空となんともいえない調和をしていると思いながら葉子は聞いた。そしてその老人の背中でもなでてやりたいような気になった。船は小動 ぎもせずにアメリカ松の生 え茂った大島小島の間を縫って、舷側 に来てぶつか......
単語の意味
晴れ渡る(はれわたる)
晴れ渡る・・・空一面がくまなく晴れる。空がすっかり晴れる。晴れ上がる。
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笑い声の表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ユーモアを讃えるオホホ笑いの霧がたちこめる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
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顔が小児 のように輝やいた。
夢野久作 / あやかしの鼓
時ならぬ歓呼の声が、打ち上げ花火のように、春の潮のどよめきのように起こる
阿久 悠 / 瀬戸内少年野球団〈上〉 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
空気をびりびりふるわすほどの雷声が鳴りひびく
杉本 苑子 / 今昔物語ふぁんたじあ amazon
絹針のように細く鋭い女の叫喚(さけび)
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
たたきつけるような口調
梅崎 春生 / 桜島 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
胸のすき切るまで思い存分笑ってやる
有島武郎 / 或る女
今にも舌を出しそうな悪戯っぽい笑み
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
気のない薄笑いをもらして
芥川龍之介 / 河童
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