凍る深夜の白い息吐 き
岡本かの子 / 巴里の唄うたい ページ位置:87% 作品を確認(青空文庫)
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白い息
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前後の文章を含んだ引用
......憂さ晴しである。あざれた恋の火傷の痕である。死と戯れの凄惨である。暗い場末の横町がそこに哀しくなすり出される。燐花のように無気味な青い瓦斯の洩れ灯が投げられる。凍る深夜の白い息吐 きが――そしてたちまちはげしい自棄の嘆きが荒く飛んで聴衆はほとんど腸を露出するまでに彼女の唄の句切りに切りさいなまれると、其処に抉出 される人々の心のうずきはうら寂......
単語の意味
深夜(しんや)
深夜・・・真夜中。夜更け。深更(しんこう)。
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凍る深夜の白い息吐 き
岡本かの子 / 巴里の唄うたい
口から白い息をむらむらと吐き出す
有島武郎 / 生まれいずる悩み
二人の弾んだ息が白く絡み合って溶けた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
声のボリュームと同じくらいの大きさの白色が、大地の口からこぼれ出る。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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うちひしがれた獣のように、荒あらしい呼吸に胸を起伏させる
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
挙がった歓声を全部呑みこむほど大きな欠伸
連城 三紀彦 / 恋文 amazon
長い長いふるえた呼吸 を腹の底から吐き出し
夢野久作 / ドグラ・マグラ
一番肺の底に残して置いたような溜息 をした。
岡本かの子 / 河明り
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