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綿で包んだような音がかすかにしている。
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:25% 作品を確認(青空文庫)
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小さな音・不鮮明な音
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前後の文章を含んだ引用
......は煙。遠い山からはひぐらし  これはまた別の日。  夕飯と風呂を済ませてたかしは城へ登った。  薄暮の空に、時どき、数里離れた市で花火をあげるのが見えた。気がつくと綿で包んだような音がかすかにしている。それが遠いので間の抜けた時に鳴った。いいものを見る、と彼は思っていた。  ところへ十七ほどをかしらに三人連れの男の児が来た。これも食後の涼みらしかった。峻に気を兼ねて......
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まるで幾重にもかさねられたベールを抜けて届いてくる音のようにくすんで聞こえた。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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