折りとった青い草の茎のようにじゅくじゅくと自瀆(じとく)で性器を濡らす哀れなおれ
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 作品を確認(amazon)
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自慰
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自慰の表現・描写・類語(腰・尻・性器のカテゴリ)の一覧 ランダム5
私は部屋に行き、シーツの中に潜った。 疼きのような熱の塊は、尾てい骨と恥骨の間の空間に宿っているみたいだった。私はそこへ向かう柔らかい穴を、下着の上から指でたどった。《…略…》下着の上からも、そこがとても柔らかいということがわかった。他の皮膚とは違う柔らかさは、内臓と同じ物質でできているように思えた。 私はその奥の疼きを引き出すように、柔らかい穴を下着の上から指でたどりつづけた。中には怖くて指を入れられなかった。疼きのほうが、まるで外へ出たいというかのように、柔らかい穴の奥で少しずつ膨れていった。《…略…》下着の隙間から直接柔らかい皮膚に触れると、そこは少し水けを帯びているみたいだった。《…略…》爪先からぴりっと、小さな、光の粒でできた雷のようなものが走って、脚の間からその光の粒子がゆっくりと抜けて行った。《…略…》欲望を演奏することによって身体から抜けて行った疼きの塊は、どこにもなくなっていて、膝と性器に、微かな脱力感が残った。身体の中を渦巻いていた音楽はやっと演奏されておさまったみたいだった。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
自慰が子どもの遊びだと知ったのは、初めて性交したときではなく、自慰を特にしたくなくなったとき。徐々に失われてゆく興味に、私はおばあさんになってまでこの行為を続けたいとは思わないだろうと予測がついた。不思議だ子どものころは自慰ほど大人びた背徳的な行為はなかった。丸めた背中も痙攣的な指の動きも決して早めに飛び越えてはいけない柵だったが私はかるがると幼稚園児のときから飛び越えていた。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
折りとった青い草の茎のようにじゅくじゅくと自瀆(じとく)で性器を濡らす哀れなおれ
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 amazon
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肛門は巨大で捲れ上がりまるで苺のようだ
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
ゴム鞠のようなお尻の円みは男の太腿の上にくびれてはまり込み
永井荷風 / 腕くらべ amazon
童貞みてぇにカチンコチンになっちゃって
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
陰嚢は、小さな片びっこのタマのまわりでいつもヒヨコのように縮こまっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
僕が三番目に寝た女の子は、僕のペニスのことを「あなたのレーゾン・デートゥル(存在理由)」と呼んだ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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