人通りが減っていた。もとからそれほど通行人のいる場所でもなかったが、それにしても少ない。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 ページ位置:90% 作品を確認(amazon)
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人通り・人の往来
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前後の文章を含んだ引用
......で、発砲音がした。 銀行の方角から聞こえた。響野が撃ったのかもしれない。銀行の行員や客を瞬間的に従わせるために、拳銃を使用することはあった。 よく見ると銀行前の人通りが減っていた。もとからそれほど通行人のいる場所でもなかったが、それにしても少ない。 銀行内の不穏な空気が、周囲にも溢れ出て、人を遠ざけているのかもしれない。 もう一発銃声がした。つづけて、とってつけたような女性の悲鳴がかすかに聞こえた。 銀行......
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人通り・人の往来の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人波が、水溜りのお玉じゃくしの群れのように、後から後から押して来ては揺れ動く
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
(立ち止まって話していると)南に向かう人々の話し声や体臭や着ているものの色合いが、大きな濁流のように邦彦の傍を横切っていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
ぞろぞろと蟻の行列のよう
加能 作次郎 / 世の中へ amazon
人々が二人のまわりを川の流れのように足早に通り過ぎていった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
(山が)ドッシリ腰を下したといった感じでそびえている。
深田 久弥 / 四季の山登り (1963年) amazon
月に嘯(うそぶ)く虎のような……乱石が点在し
三浦 朱門 / 冥府山水図 amazon
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