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するとその時である。月にほのめいた両京二十七坊の夜の底から、かまびすしい犬の声を圧してはるかに戞々かつかつたる馬蹄ばていの音が、風のように空へあがり始めた。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:69% 作品を確認(青空文庫)
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音(声)を聞く、聞こえる
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前後の文章を含んだ引用
......浮かんだ。が、犬はその間も、用捨はしない。さっきの狩犬の一頭が、ひらりと茶まだらな尾をふるったかと思うと、次郎はたちまち左の太腿ふとももに、鋭いきばの立ったのを感じた。  するとその時である。月にほのめいた両京二十七坊の夜の底から、かまびすしい犬の声を圧してはるかに戞々かつかつたる馬蹄ばていの音が、風のように空へあがり始めた。……           ―――――――――――――――――  しかしその間も阿濃あこぎだけは、安らかな微笑を浮かべながら、羅生門らしょうもんの楼上にたたずんで、遠くの月の出をながめ......
単語の意味
喧しい・囂しい(かまびすしい)
馬蹄(ばてい)
犬・狗(いぬ)
喧しい・囂しい・・・やかましい。
馬蹄・・・1.馬の蹄(ひづめ)。
2.馬の蹄(ひづめ)の下につけて、蹄がすれて薄くなるのを防ぐ器具。U字型で鉄製のものが多い。蹄鉄(ていてつ)。
犬・狗・・・1.イヌ科の哺乳動物。大昔から人間に飼育されてきた家畜。従順で賢く、家やヒツジの番をしたり、犯人捜査や目や耳の不自由な人の導いたりもできる。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
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